治療ページへ戻る

呼吸器感染症などの治療手順

以下の手順は、一例として説明します。治療は獣医師の指示により実施しますが、各種薬剤や器具の
取り扱いは十分に注意してください。治療終了後は、医療廃棄物として処分を医師に依頼しましょう。



処置の前にこれだけ用意します。
リンゲル液を洗浄液として使用。
手前は18Gの針
(針は注射用としてではなくリンゲル液を勢いよく出
す為に使用します)
右は、抗生剤と量を計るシレンジ1ml.
後ろ、洗浄液を受け取るプラケース

リンゲル液は、電子レンジで少し暖めておきましょう。
冬場で30秒から1分間です。
常温保管している夏場は必要ありませんが、使いかけ
のリンゲル液を再使用する場合は、冷蔵庫保管しますの
で、やはり暖める必要があります。

感染症により、片目を閉じたままのカメレオンを片手
でしっかりとホールドします。
カメレオンにはストレスがかかりますから、最低限の
力でホールド出来るよう慣れないといけません。

リンゲル液に針を差込み、流れ出る液で眼球内
を洗浄します。
眼球が膨れ上がるように、しっかり洗い流しましょう。
口の中に洗浄液が流れますから、口を開けさせる事
ができれば、より綺麗に洗浄できます。

全体を見たところです。このようにすると一人で処置が
出来ます。
洗浄場所は、カメレオンを落とした場合も考え、柔ら
かい床の上で行いましょう。

洗浄後、眼が一時的に明きますから、眼球内に
抗生剤点眼薬を点眼します。


抗生剤を規定量投与します。
医師から指示を受けた期間はしっかり投与しましょう。
短期間で中止すると、完治せず再発を繰り返す事にな
り、最悪の場合耐性菌の出現を招く場合もあります。
治療終了後は、パスキングを十分に行えるように
配慮します。
抗生剤は、低温下では効果が薄くなります。

拒食しているカメレオンには、流動食を強制給餌する
と状態を保てます。