カメレオンの飼育法


マダガスカル
究極のカメレオン
パーソンカメレオン


 学名  Calumma parsonii
 英名 Person Chameleon 

産地 Republic of Madagascar  マダガスカル共和国 

  生息地Map

カメレオンのすべてから参考に頂きましたが
無断掲載ではありません
著者の許可なく転載を禁じます

Panther Chameleon 解 説
 主なローカリティー
Calumma parsonii parsonii

■オレンジアイ
■イエローリップ
■イエロージャイアント

亜種
Calumma parsonii cristifer
■クリストファー
 
 マダガスカル原産でカメレオン界の大ボス的な存在です。
人気度はとても高く、世界中にファンがいます。もっとも価格は↑傾向です。
大きく、子猫の様なサイズですから、餌の量も水分要求量も他のカメレオンとは
比較になりません。

オスには吻端に1対の突起があり、ド迫力の容姿を持っていますが
性格は大人しく、人間に対し攻撃を仕掛けることはありません(一部を除く)
また飼育者を覚える個体も多く、頭の良いカメレオンです。

卵生で産卵から孵化まで1年半〜2年かかります。
性成熟にも数年を要するカメレオンです。
寿命もカメレオンとしては驚異的に長く、10年〜16年は生きるとされています。

本種を飼育することはカメレオン愛好家の中ではステイタスです。
それなりのスキルを身につけ、本種の飼育に臨んでください。
初心者はいきなり飼育してはいけません。


※補足
 本種は、3つののローカリティーが知られており、それぞれに品種名があります。
もっとも流通量の多いオレンジアイは、ローカリティーの中でも端正な容姿と
飼育しやすい性格のためお勧めできます。
イエローリップは巨大化しますので、広いケージでなければ飼育は出来ません。
しかもやや神経質です。しかし、見事なまでに青くなる体質を持っており美麗種。
多くのファンを持つローカリティーです。
イエロージャイアントは、その名の通り黄色く大きく成長します。
存在自体がボスキャラで、他のカメレオンを圧倒してしまいます。
広いケージと、良好な餌でじっくり育ててほしい種です。

亜種のクリストファーは、やや肌質が荒い印象ですが、細身の体と相まって
キュートなカメレオンです。
但し、絶対的に入荷量が少なく、入手は難しいカメレオンです。
 

 飼育法 基本的な飼育について解説します
飼育温度
・22℃〜30℃(日中)  ・ 15℃〜22℃(夜間)  
 夏場と冬場は基本温度を変えても良いが、夏季以外はホットスポットを要する。

生息環境が比較的冷涼な地域でもあり、高温は苦手としている。
但し、低温に強いということも無く、飼育下では温度管理は重要。

湿度
1日に最低2回は、ある程度の湿度を霧吹きで提供する(早朝、夕方に実施)。
蒸れないように通風に配慮する。1日中多湿な環境は避ける。

エサ
アゴの力が強く、食用旺盛な個体が多い。

主なエサは・・フタホシコオロギ、イエコ、シルクワーム、バッタ類等。
ピンクマウスも食べるが好んでいるとは言えない。
小鳥類は飼育下では食べないと思う。広い場所であれば食べるかもしれない。

飲み水
新鮮な飲み水を毎日与える。ドリップ式やブクブクでも良いが、朝夕の霧吹き
は欠かさないようにしたい。

※ 補足
特に、水は重要で現地では雨水を長時間(30分〜1時間)飲み続ける事がある。
飼育下でも5分から10分は飲み続けることが良くある。
しかし、本当に飲んでいるわけだはなく、ダラダラと口から溢れさせている。
口の中や目を洗っている様子が観察され、本種の状態を維持するキーワード
であろう。



オレンジアイ



イエローリップ 若い個体です 生体になると唇が黄色になります



イエロージャイアント ヤングなのでまだ発色していません


クリストファー パーソンカメレオン


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