過去の記録(1999年〜2007年)
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記録とエッセイ
2007年 3月の記録
2007年 3月29日 木曜日 晴 |
桜満開 いやぁ早いものです。 我が家の庭のソメイヨシノはほぼ満開状態です。いつもより早い開花ですが、入学式まで咲き続けてくれるよう祈 るばかりです。 水分摂取量が増える時期ですよ カメレオンも気温の上昇と共に元気になっています。食欲も増し、それにともなって水もよく飲むようになっている ようです。現在の水分補給は、霧吹きの水滴とスポイドが主流ですが、大型個体にはドリッパーの併用も必要に なりそうです。 通常であれば、100グラムの体重個体へは3ミリリットルを飲ませるようにしていますが、状態により適時増減する 事になります。一番困るのが脱水症状ですから、毎日の世話がカメレオンには大切なポイントなんですね。 |
2007年 3月27日 火曜日 晴 |
毎日、毎日脱皮と掃除の繰り返し 今年孵化したパンサーカメレオンたちの脱皮合戦が始まりました。生後2ヶ月にもなると次々に脱皮するようになり ますから、掃除も大変です。脱皮は成長のバロメーターでもありますから、とても良いことなんです。 掃除することも嬉しいのですよ。 この調子でどんどん大きくなってくれると、夏場は野外飼育出来ますかか、本当に楽しみです。 九州レプタイルフェスタ もう出展業者さまは締め切りになりました。 ブースを大幅に増やしましたが、予定以上に申し込みが相次ぎ、現在は設置のためのブース配分を行っている所 です。 来年は、もっと大きな会場で開催しなければならないかも知れませんが、福岡市の交通の要所でもある、福岡交 通センターはお客さんの利便性が高く、変更し難いものがあります。 でも、来年は福岡ドーム(ホークス戦開幕しているので、無理)やマリンメッセ福岡、国際センターなど超一流の会 場を借りれるよう頑張って「第五回九州レプタイルフェスタ2007」を開催したいと思います。 |
2007年 3月26日 月曜日 晴 |
新発売のサプリメント 今現在、サプリのホームページを作成中です。 多分感動します・・・ 今まで多くの飼育者が必要としていたにもかかわらず、手に入らなかった本当の飼育サプリ製品が実現します。 最初は、スタンダードとハイクラスのブリーダー用を検討していましたが、開発スタッフとの喧々囂々たる意見交 換の結果、妥協点を高く持ち上げました。商品である以上、限界は確かにあります。 確かに限界はありますが、その限界が飼育者の使用法で限界では無くなるように調整しました。 爬虫類の食性に注目しましたので、カメレオンやモニターや蛇などの肉食とイグアナやリクガメなどの草食と内容 を変えました。 さらにスタンダードを加えたラインナップです。 ※余談ですが、製品の目的や製法技術を確立・保護するために実用新案申請中です。特許も取れそうですが 費用がねぇ(笑) |
2007年 3月24日 土曜日 雨 |
パーソンカメレオン 最近ぱったりと動きが止まった感のあるパーソンカメレオンですが、それでも海外CB物とかが流通しているようで す。当ファームのもっとも得意としている種なので、常に取り扱いたいとは思っていますが、長期飼育してしまうと 愛着が湧いてしまうのもこの種なんですね。 他のカメレオンに対する愛着とは別次元で、目線とか動きとかが妙に気になってしまいます。 そんな興味のある種ですが、次回はマニア羨望の種「イエローリップ」を予定しています。現在は受け入れ準備と してケージの消毒と検疫飼育体制の確立を行っているのです。 検疫飼育 まぁ、なんとも面倒な響きでしょう(笑) 最近はこれにかかりっきりです。 当ファームとお付き合いいただいた方々には承知のことなんですが、注文あるいはご予約頂いても、平気で2ヶ月 以上待たせることもざらにあります。アンバンジャなんかもそうですね。この種は線虫が出ましたので、駆虫薬投与 で一ヵ月半かけました。その他に気になる部分を確認するのに一ヶ月かけ、ようやくお渡しできました。 検疫飼育って言うのは、検査したり駆虫したりする期間も含めますが、疾病が出ないかどうか、感染症が無いかど うかなど実際に飼育しながら検証する期間でもあります。 その間は、感染していることを前提に飼育することになりますから、他の個体とは隔離して管理します。カメレオン の場合は単独飼育ですから、これは誰がやっても同じことが出来ます。 ですが、長い期間手塩にかけて管理していると、その個体が気になって仕方なくなりますね。無事に新しい飼育者 の元に届いたことは嬉しいのですが・・・ 経理も担当している立場から言うと「経費かけすぎ・・」なんですけどね (笑) 検疫中の個体はメタハラと保温球は初期性能に期待しておニューを使うことも多いですが、そんなやり方もマニア っぽくて良いんじゃない・・かなって、一人悦に入ってます(笑) 検疫飼育で思い入れのある個体ですが、もう一年以上飼育している「ヒゲコノハカメレオン」が居ます。検疫飼育 ケージ(まっ、プラケですが)で元気にやってくれています。 私のPCの横にケースがあって、時折目が合います(#^.^#) 物凄く可愛くて、私的には一番のお気に入りなんですよ。 |
2007年 3月23日 金曜日 晴 |
メール不調から脱出 どうも最近メーラーの調子が悪かったので、ウイルスも疑いましたが、その心配は全くありませんでした。 1つのアドレスのみ受信が出来ない現象で、よく確かめたら設定が変わっていました。スパムメールが凄く多い状 況だったので、メールサーバーがパンクしていたようです。 設定を変更し、スパムを消す設定にしたところ、やっと復活しました。 当ファームへメールを送信して頂いた方々には迷惑をかけてしまったと思います。 かなり業務にも支障が出てしまったので、深夜までかけて遅れを取り戻しています。明日はカメレオンの世話を のんびりやれそうです。 |
2007年 3月21日 水曜日 晴 |
晴天かな 絶好の日光浴日和でしたね。 その風が吹き、午前10時から午後2時までは爽やかそのものでした。カメレオンたちも日光浴で生き生きとしてい ましたし、エサもバンバン食べて、頼もしい限りでした。 でも、夕方はかなり冷え込みますので、直ぐ室内に取り込まなくてはなりません。今の時期は、管理された日光浴 になります。寒さに当ててもカメレオンは割合平気ですが、食欲は一時的に落ちますし、ベビーなんかでは簡単に 風邪を引く個体もいます。 手間隙かかりますが、それがカメレオンなんだと理解して、楽しく付き合いたいものですね。 |
2007年 3月18日 日曜日 晴 |
インフルエンザ猛威 別の仕事関係ですが、そこはインフルエンザが大流行しています。福岡県では現在流行しているので注意が必要 なんです。私もボランティアで看病したりしていたため、今日は一日喉が痛くてたまりませんでした。 予防接種は受けていますし、今回の流行はA型なので罹りにくいとは思います。 頑張って風邪を乗り越えないといけませんねぇ。 明日は一日寝ていようかと思ってますけどね(#^.^#) サプリメントはもう直ぐ もう直ぐ最終テスト(害が無いかどうかをテストする訳ではなく、嗜好性のテスト)をクリアしますから、量産体制に入 ります。配合は特殊メーカーで行い、パッケージは専業者に任せますので、リリースは4月中旬になりそうです。 超お勧め商品になりますから、カルシウム剤を購入予定の方は、ちょっと待ってて下さいね。 価格は、原材料が高価なため、基本シリーズで1本/2.000円前後になります。 それから特別なシリーズは1本/2800円で予定しています。マニアにはとても喜ばれる特別です。 某輸入品や某国産品とは生い立ちも目的も異なるので、競合商品は無いと思っています。それらの商品を参考に していませんし、そのことは発売時にも説明したいと思います。 私自身、これが無くては困る位のサプリメントなんです。今まで聞いたことの無いような効果を発売時に知ることと なりますよ(^_^)v |
2007年 3月17日 土曜日 晴 |
ジャンボミルワーム この製品の取り扱い準備をしています。 1キロあたり、2500円での販売となりますが、買ってくれる人がいるのかどうかが疑問です。しかし、カメレオンの エサとしても優秀ですし、何といってもこだわりのエサを使った高栄養価ジャンボワームなので、お勧めできます。 成体パンサーカメレオンなら、コオロギを週に4回ワームを週に2回の割合で健康に育成できますし、エサのコスト も低減できそうです。 どうでしょうか? しっかりメタハラ Rex UV ONEが入荷し、我が家のライトも交換を終えました。 ベビー育成には絶大の信頼を寄せていますし、親個体のメインライトとしても大活躍です。脱皮の様子や成長振り をみても爬虫類飼育にはメタハラです。 蛍光灯についてもパワーUVBなど優秀な製品があります。どちらを選択しても後悔はありませんが、出来れば両 方使って、爬虫類を幸せにしてあげたいものですね。 |
2007年 3月16日 金曜日 曇 |
寒いから枯れちゃった 先月末からのポカポカ陽気で野外ケージもセッティングしたというのに、今週のこの寒波はいかがなものでしょう。 せっかく購入してセットしていた観葉植物は枯れてしまうし、困ったものです。 もっとも外に出しっぱなしにしていた私も悪いのですが、いちいち室内に取り込むのって面倒極まりないです(^^ゞ カメレオン以外のことに力を注ぎたくないのって、何となく理解できますよね(#^.^#) そうでなくとも、エサやりだけで最低1時間かかるようになってしまったし、我が飼育場は私を束縛しているようで す(^_^) おそらく常識を覆すようなサプリメントに・・・ そろそろ待ちくたびれている事と思います。 そうなんです、新製品のビタミン・ミネラルを含む爬虫類専用カルシウム剤のデビューが近づいてきました。 当初予定では、九州レプタイルフェスタ2007で鮮烈デビューを予定していましたが、1ヶ月前に先行リリースできな いかと、毎日検討を重ねています。 従来のカルシウム剤が到達できなかった域を今回は提案しています。 使用に関しての規定量は守っていただくサプリですから、初心者の方にも使用法が分かるように説明書なども現 在作成しています。 飼育個体に必要な栄養素で、「今まで足りなかったものと単一食のデメリットを補うもの」を開発テーマにしました。 試作品だけでも公開したいのですが、草食性の爬虫類にも適合する栄養バランスを考えているため、私が納得す るだけの製品に仕上がるのに時間はもう少しかかりそうです。 |
2007年 3月14日 水曜日 晴 |
魔の一週間 いやぁ、忙しかったのなんのって・・・ HPを更新する間もありませんでした。 カメレオンの世話は何とか頑張っていましたが、その為、遅寝・早起きで体が参ってしまいました。 今回の多忙期は、ベビーカメレオンに関しては手抜きしなかったので、状態はバッチリです。ワイルドカメレオンは 検疫飼育が大変だったので、状態はそれなりかも知れません。コクシ(寄生虫)も落ちそうで落ちなかったりして、 カメレオンにやや負担をかけたようです。 それでも、ワイルド達は好調を維持しており、緊急且つ心配領域の個体は少なかったです・・・って事は、それなり に落ちた個体も居ました。 カメレオンは難しいです。 状態欲飼育していたと思っても、突如状態を崩してしまい手の施しようがなくなります。 そんなこんなで・・続く。 病理検査 先日死亡した個体を懇意にしている獣医さんにお願いして、病理検査してもらいました。 結果が先日届きましたが、読んでみると・・・・。 結果的には直接原因も分かりましたので検査に出して頂いてよかったと思っています。ただ、野生個体と言うのは 物凄い生き方をしてきており、体内には数多くの問題を抱えていることが分かりました。 直ぐに死んだり状態を落とすようなものでは無いと思いますが、少なくともいつも最善の状況で飼育しておかなけ れはならない生き物であり、昔から語られているように「カメレオン=飼育難易種」は間違いなかったです。 そんな難しい生き物に魅入られた飼育者は、飼育に関しては少しだけ努力した方が良さそうです。 カメレオンの特性を知り、適切な環境を整えれば何とかなるものです。 当ファームは、今後もカメレオン飼育の向上を目指して頑張って行きたいものです。 |
2007年 3月9日 金曜日 晴 |
結構快適なんだけど 飼育部屋はエアコン管理で高性能な空気清浄機も設置しています。 そんなこんなで快適なんですが、もう1台空気清浄機を購入しました。今回の機種はなんと高濃度酸素供給機能 付きなんです。こりゃいいやなんて思い、直ぐに購入しましたが、実はヘッドフォンタイプの吸入器をつけて個人で 使用するタイプでした。 ちょっとがっかりですが、考えてみれば家電製品で飼育部屋を高濃度の酸素で満たすなんて出来ないでしょうし その必要性も薄いですね。 とは言え、私自身にはとても効果的です。 今も使いながらPC打ってますが、気持ちが良いですね(#^.^#) なんだかほわぁ・・と。 気のせいでしょうか? ところで、このシステムは治療中のカメレオンには使えそうです。 ケージにパイプを差し入れ、酸素30パーセントの空気(通常21%)を送り込めますから、なかなか良さげです。 |
2007年 3月8日 木曜日 晴 |
驚愕の雑誌が届きました 前々から児玉先生に伺っていましたが、本日先生より送られてきました。 「爬虫類の内部寄生虫」 お堅い雑誌ですから、一般飼育者が買うようなものではないと思います。しかしマニアたるもの、この程度の雑誌 と親しんでこそ語れる事があるのでは無いでしょうか? カメレオンについても詳しく書かれており、我らが「児玉どうぶつ病院」の凄さも実感できることと思います。 価格は可愛くありませんが、クリーパー誌の愛読者なら楽しく読めますよ(^_^)v 購入は直接インターズーでどうぞ。 「爬虫類の内部寄生虫」 |
6,090円(本体価格 5,800円) 国内初! 期待に応えて創刊した、需要が高まるエキゾチックアニマル診療の専門誌。 特集では、動物種、症状別のテーマを設け基礎から手技までひとつのテーマを深く追求します。 連載では、ウサギ、ハムスター、フェレットなどの哺乳類はもちろん、鳥類、爬虫類、魚類までも 採り上げて、明日からの日常診療に役立つ情報を提供しています。 出版:インターズー 発行年月日:2007年03月01日 【特集】爬虫類の内部寄生虫 特集にあたって/田向健一 爬虫類の内部寄生虫の概要/松尾加代子 カメの内部寄生虫疾患/吉田宗則,田中 治 トカゲの内部寄生虫疾患/高見義紀,田向健一 カメレオンの内部寄生虫疾患/児玉恵子 爬虫類のクリプトスポリジウム症/黒木俊郎 市販および外来爬虫類における内部寄生虫保有状況/浅川満彦 【連載】 コンパニオンバードの疾病−その臨床と病理10 鳥の嚢胞性卵巣疾患 両生類入門7 両生類によくみられる疾患(7)浮腫症候群/田向健一 【インタビュー】 ローゼンタール先生に聞く「ウサギの臨床」/Karen Rosenthal,三輪恭嗣 |
2007年 3月 6日 火曜日 晴 |
コオロギ消費量倍増・・だが 最近は忙しすぎてカメレオンの世話時間を捻出するのに苦労しています。そんなですから、コオロギの管理なん て、深夜に行うこともしばしばです。 コオロギは孵化させて育てているものもいるのですが、それも面倒なので小さいコオロギをカメレオンにどんどん 食べさせています。必然的にコオロギの使用数は増えますが、グラム換算にすれば大したことはありません。 捨てたり、死なせたりするよりはエサとして使用したほうが良いですしね。 孵化直後のカメレオンベビーも沢山食べて大きくなって欲しいものです。 それとは逆に、大きいサイズのコオロギが足りなくなり、結局養殖業者へ発注しています。 もう少し手をかけれれば、全て自家生産でいけるのに・・・ 九州レプタイルフェスタ2007のポスター 開催まであと2ヶ月となりました。 近日中にこのポスターが各所にお目見えします。 皆様も、お知り合いのショップに掲示してもらってくださいね。 ポスターのページはこちら |
画像をクリックするとポスターをご覧になれます |
2007年 3月 4日 日曜日 晴 |
九州レプタイルフェスタ2007 最近はこのイベントの準備で大忙しです。 もっとも本当に忙しいのは、事務局のhideさん(九州レプタイルフェスタ2007公式ホームページ)ですが、ブースも 殆ど埋まってしまっている状況で、嬉しい限りです。 昨年に比べて15ブース増やしているのですが、4月までには完了かもしれません。 会場は、例年同様「福岡交通センター8F」の全てのイベントフロアーです。 採算度外視しているとはいえ、全フロアー貸切はちょっと冒険です(ーー;) 経費の面では既に厳しいので、入場 者を大幅に伸ばさないと、来年以降の開催が危ぶまれます・・・いや本当ですって(笑) まぁ、赤字なら赤字でも良いのですが、出来るだけ多くの爬虫類ファンに来ていただき、日本の爬虫類事情を 肌で感じて欲しいものです。 セミナーも当然実施しますから、アカデミックなイベントとして長く続けていければと思っています。 来てね。 辛い花粉と飼育環境 今日も気温が20度を軽ーく突破し、汗ばむ陽気でした。 エアコンは冷房モードで、現在もパワフル運転しています。冷房モードですよ・・・信じられません。 カメレオンが体調を壊さないようケアしていますが、状態の悪い個体はガックリと来ているようです。 私自身は、花粉の攻撃でもはや気力0です。しかし、それでもケアが最優先なのはカメレオン飼育が好きなんで しょうね。 さて、高温期になりますと飼育方法も多少変わってきます。糞掃除の頻度も上がりますし、霧吹きも蒸れないよ うに数回に分けて軽く軽く実施します。 3月からこんな事するとは思いもよりませんでしたが、カメレオンに花粉の影響は無いでしょうから、日光浴がで きるのは朗報なんでしょうねぇ。 |
2007年 3月 3日 土曜日 晴 |
おひな祭りの孵化 今日は年行事では女の子のお祭りとなっていますが、当ファームではカメレオンの孵化が続きました。 兄弟たちがかなり前に孵化して、取り残されていた卵が孵化しているのです。それも3種類ですから、同時の孵 化では珍しいです。3月3日のベビーたちが健やかに育つよう願ってやみません。 |
2007年 3月 2日 金曜日 晴 |
検疫飼育と隔離飼育・・の考察パート2 昨日は、睡魔と闘いながら、重いテーマについて書きましたが、知り合いの先生よりご指導メールが着ました。 私くらいの歳になると、些細な事でも良いアドバイスと受け止めますので、これはありがたい事です。 要約すると以下になります(殆ど原文のままかも・・・笑) 「検疫」とは新規導入時に病気の潜伏期間が過ぎるまで隔離することです。 検疫を意味する英語のquarantine クアランティンは「検疫」と「隔離」の両方の意味を持ちます。ですから検疫とい えば新規導入個体を隔離飼育することです。 単に「隔離 isolation アイソレーション」といえば伝染病の個体を他個体から離して飼うことだけをさします。 これは新規導入個体に限りません。 カメレオンの場合は普段から個別飼育ですが、これは英語で「分離 separaition セパレーション」として区別され ます。 検疫中に投薬しようとするまいと、何かしらの疾病に感染しているかどうか見定めている間は検疫期間なわけ です。 また、獣医の教科書では爬虫類において推奨される検疫期間は30日ですが、一部のウイルスのことまで 考えると90日が推奨されるとのことです。 最低30日、理想90日ということでしょうか。 (医学辞書からの引用) quarantine 1.検疫期間(疫病が発生した地域からの船舶やその乗客の拘留期間(本来は40日間) 2.検疫(疫病の潜伏期間が過ぎるまで船舶や乗客を拘留すること) 3.検疫所(検疫のために船舶や乗客を拘留する場所) 4.隔離(伝染病あるいは疑似伝染病患者の隔離) |
2007年 3月 1日 木曜日 晴 |
検疫飼育と隔離飼育 とあるMLに入っていますが、そこはとても高尚な話題で盛り上がっております。 とても一般的なMLでは無く、ある意味ディープな方々の集まりです。そちらで検疫飼育の考え方を投稿された 先生がおられました。諸外国では隔離して発病が無いかを確かめる飼育であり、日本では検査や投薬中も含ま れるので、混乱する・・とのこと。 そうであるなら、日本では「検疫飼育」と「隔離飼育」は違うのでしょうか? 飼育者レベルで考えれば、入手した個体を検査し問題があるのであれば治療をしたいと普通は思います。治療 手段がない方の場合は、検疫飼育も隔離飼育もしないでしょうから、どちらのやり方も意味をなさないような気が します。 ではなぜこのような飼育法(管理法)が実践されているのかを考えてみると、入手する個体が野生動物であったり 外国から来る個体であったりする為、病気の元となる「何か」を持っているのではないか・・と予想されるからです。 100匹野生に爬虫類がいれば、そのうちの何匹かは病気や寄生虫などで死んでしまうと思います。確率的には少 なく無いでしょうし、生き残っていく方が珍しいですね。 もし入手した個体が、病気などで死にいく個体だとすれば、あきらめるのか治療するのか飼育者の方針によって その個体の運命が変わると思われます。 ですから、最初はどんな場合も隔離飼育しておき、個体観察をすることがその後の方針を決める事につながります す。 問題が無いように見えても検査すると色々と見えてきます。 特にカメレオンの場合は、のんびり状態観察だけしてればOKなんて事は無く、積極的に治療を始めなくてはいけ ないケースが多いです。 そう考えてくれば、カメレオンの場合は「検疫飼育」で正しいですね。 積極意的にケアをしないと調子を落としたり、ストレスを溜めたりするのがカメレオンですから・・・ |