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 カメレオンの怪我と病気   寄生虫について    動物病院の紹介 


対処法と予防についてを記す。この情報は全ての場合に当てはまると言うわけではなく
初歩的な事項である為、各自で当該個体に有効な対処法を検討されたい。
処置の結果について、当サイトは一切関知しない事も了承願いたい。
この情報は、2013年 1月に更新されました。

ケガと病気
ケガの対処 事故によるケガは樹上種である以上頻繁に起こりうると言う事を念頭において、
飼育に望みたい。
カメレオンを複数飼育する事は好ましくないのであるが、闘争による噛み付きが
ある。この場合、皮を傷つけたり、尻尾を噛み切られる事がある。
出血がある場合は止血が必要になるが、市販の消毒液で応急処置を行い、止
血後に抗生剤を含む軟膏で処置する。テラマイ軟膏やゲンタマイシン軟膏等が
効果があると思われる。
傷が深い場合は、消毒後通院が必要であろう。処置後、化膿した場合は至急、
通院治療を行う。

脱皮不全があり、尻尾の先端、背中クレスト部分、爪先が脱落した場合、ケガの
処置に準じて治療を行う。しかし、原因は究明すべきで、繰り返し脱皮不全をおこ
す様な環境は改善が求められる。

落下事故による、腹部の圧迫があった場合、内臓損傷があればまず助からない
であろう。カメレオンをハンドリングしたり、なんらかの処置を行う場合、高い位置
や下が固いコンクリートやフローリングの床がある場所は避けるべきである。多く
のカメレオンは、驚いた時にジャンプして逃げようとする事がある。ベビーカメレオ
ンの場合、死亡率の高い事故が、落下事故である。

落下時、幸い骨折で済んだ場合は、獣医師による治療をお勧めする。場所によっ
ては元に戻らないまでも、なんとか生きていける程度には回復するものである。
カメレオンは4本の足と尻尾で生活する為、一本位支障があっても何とかやって
いけるもので、治療をあきらめないようにしてあげよう。
火傷の対処 原因はホットスポットである場合が多い。

ケージ内、あるいは放し飼いで、むき出しの高出力のスポットライトは、危険が大
きい。市販の網カバーで保護されていても、尻尾が内部に入り火傷を負う場合も
考えられる。
だからと言って、ホットスポットを使用しないで飼育できるものでは無いし、予防は
充分考えてセッティングして頂きたい。また、保温の為にヒヨコ電球を使用する場
合は、カメレオンが絶対に触る事が出来ないような設置方法をとる。

火傷は、飼育者のミスである事を理解して頂きたい。

応急処置は、軽傷の場合怪我の場合と同様で良い。家庭用イソジンで消毒する
が、予後は安定している。念のため抗生剤軟膏を使用することも良いと思うが、
獣医師の処方する消毒液は市販のものより効果が持続する為、軽傷でも通院を
勧めたい。
重度の火傷は、出来るだけ早く通院する。化膿してしまったら、感染症を引き起こ
し、生存率が低下する。

獣医師のアドバイスとして、火傷の場合多くが感染症に至る事がある為、ぜひ通院
して頂きたい・・
感染症対策 怪我にしろ、病気にしろ、感染症を引き起こしてしまった場合(疑いのある場合)は
通院し、効果的な治療法を施す。
化膿した部分がある場合、その場所の膿を培養し、耐抗生剤検査を行い、効果の
期待出来る薬剤を選択し、治療に当たる。適当に処方する場合もあるが、その場
合でも、治療中の経過は記録しておくと良い。
呼吸器感染症 カメレオンの病気で、多くみられるようである。
口の中に泡が出ていたり、ゼイゼイと呼吸したり、鼻が詰まっていたり・・と言う症
状がある場合、呼吸器感染症を疑う必要がある。
早期治療により、治癒率が上がる為、通院をお勧めする。
効果を上げるる為、連日投与される抗生剤に対し、下痢や食欲不振の副作用が
出る場合もあり、同時に経腸栄養剤による強制給餌が望ましい。また、午前中に
投薬し、夕方頃に整腸剤(腸内細菌を増やすサプリメント)を服用させる事も、効果
的と思われる。

この感染症は鼻から目にかけて炎症を引き起こす事がよくあり、状態によっては
目が開けられなくなり、失明から口腔内の重篤な炎症を起こし、食欲の減退、体
力の消耗に至り、やがて死んでいくであろう。
獣医師の治療は、眼球より洗浄液を注入し、膿や細菌を鼻にかけて洗い流す。
その後、抗生剤を注入して、帰宅する。自宅では投薬と目薬による治療も飼育者
が行う。初期であれば、完治する場合もあり、目がおかしい場合は、至急通院す
ることが大切である。
(緊急の場合もあり、目薬を獣医師より処方してもらい、予備に所有しておくと良い)

 画像つきで説明(^_^)v → 眼球洗浄と抗生剤投与の手順

      
           画像の一部

マウスロット 原因は多く考えられ、感染症から、ケガから、寄生虫からと特定が難しいものであ
るのだが、はっきりしている事は、治療しなければカメレオンは助からないと言う
事である。
唇周りのケガは、直接原因になるので消毒を行うが、ケガの原因は取り除いてお
きたい。治療中は、与えるエサも柔らかいものや、コオロギならば足を取り除く事
も必要である。出来れば頭を潰し、動きを少なくしておく。また、経腸栄養剤の利
用は、上記の点からもお勧めするが、強制給餌となる為、ストレスが必要以上に
かからないよう、充分注意してもらいたい。

見るからに、感染症をおこしていると判断された場合は、通院治療を行う。
獣医師の診察により、治療法を決定するが、通常、膿みを少量採取し、培養して
抗生剤が効くか調べる事から始める。その後、効果の期待出来る薬剤(抗生物質)
を選択し処方するものであり、適当に抗生剤を投与しても効果があるのは運任せ
となりうる事から、壊死しているような場合は、必ず検査をお勧めする。場合によっ
ては、膿がたまった部分を切開し洗浄しなくてはならないが、全身麻酔を使用しカ
メレオンにストレスがかからないよう処置してくれるので、他の治療法に比べ治癒
率も高いと思われる。

このような治療を行っても、回復は難しく、治療に当たった獣医師の責任では無い
事は理解しておきたい。

カーペットカメレオン唇の壊死
マウスロットになり、唇が壊死している
カーペットカメレオン♀。
約一ヵ月後、死亡する。
脱水症状 カメレオンはこの症状に陥りやすい。
目が落ち窪んできたり、体重の急激な減少で気が付く場合が多い為、確認された
なら、至急処置を行わねばならない。

軽い症状であれば、とにかく水を飲ませる。冷たすぎず熱くないカルキの抜けた水
で充分であるが、電解質飲料を数倍に薄めたものでも良い。体重100グラムに対し
2〜3ml./1回を数回に分けて与えるが、多すぎると下痢をするので、最初は一日2
回程度で様子を見ると良い。

重篤な脱水症状が出ている場合は、電解質飲料では逆に吸収しきれない場合も
あり、リンゲル液の糖分が無いタイプが良い。こちらは確実性を求める為、皮下注
射や点滴を用いたほうが良い。場合によっては入院も必要になるかもしれないが
費用の問題もあり、獣医師と相談する事をお勧めしたい。

他の疾病が原因で、拒食し脱水症状に陥った場合は、少なからず腎臓に負担が
かかっていると思われる。その場合、糖分が多いものは逆に水分を吸収しきれな
い事も考えられる為、数回に分けて水分を与えるか、点滴を用いる。
ここまで病状が進行すると回復の見込みは少ないと思われるが、そこに至るまで
には何らかの症状が現れたと思う。
早期対処が脱水症状には大切である。
くる病 カルシウム不足が直接原因である場合が多い。

骨の代謝系に異常が出て、動けなくなったり枝から落ちるなどの症状が出る。
エサも食べなくなる場合も多く、ゆっくりと死を待つ事になる。

この病気は、飼育法の間違いがある為に発病するものである為、予防の意味でも
以下の事項は守って頂きたい。

1.栄養バランスの良いエサを与える
2.カルシウム剤の計画的な利用を行う。
3.日光浴もしくはそれに代わる有効紫外線の出るライトを使用する。
4.産卵前、産卵後の個体へはカルシウムを充分摂らせる。


     
カルシウム不足により、発症したカーペットカメレオンの♀

産卵に関する
障害
正常に産卵する事はカメレオンにとって重要である。
卵を持ったがために命を落とす個体も多く居るので、対処法は知っていて欲しい。
ところがこれは殆どの場合獣医師に依頼するしかないので、以下の症状が出たら
通院させる必要がある。

1.産卵間近になって、床にうずくまり動けなくなった。
2.穴を掘るが、なかなか産卵できず、動けなくなった。
3.無精卵をもった若い♀で、食欲が全く無くなり、不活発になった。

レントゲン検査を行い、卵の殻が形成されていれば薬剤投与(注射)で、産卵を促し
治療する。
予防としては、妊娠前と妊娠中はメスに充分な給餌とカルシウムの補給を心がけ
体調を整えておく。妊娠後期に食欲がなくなったと言って強制給餌はしないように
する。若い個体を交尾させないようにする。

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寄生虫について

飼育下に置ける寄生虫の注意点を、飼育者の都合から見て分類し、紹介する。

当サイト主宰者は専門家では無いので、掲載文に誤りがある場合もあります。
誤情報や新しい治療法がある場合は随時訂正します。

詳しい治療法については、あえて割愛しました。治療はその専門家に任せるべきで
私達飼育者は、検査や治療を受けるチャンスをカメレオンに与えてあげましょう・・
2004年11月1日更新

線虫類 爬虫類の糞の中から見つかる場合も多いが、顕微鏡検査で種類を
特定される。大きな線虫が糞に発見されると飼育者を驚かせる。
知られているだけでも500種以上あると言われ、駆虫にはまず検査
が重要となる。

駆虫は、導入初期出来るだけ早く実施をお勧めする。虫以外に卵の
状態で発見される事も多い。消化器官に住み着く為栄養障害を起こす
事もあり食欲不振から状態を落とす事がある。

爬虫類を新規に導入した時点で、調子を落としている場合は、まず
立ち上げが必要だが、見た目で状態が良いと判断できれば駆虫の
タイミングと捉えてよい。

飼育中に、線虫類が爆発的に消化器官内で増加することはよくあり、
その時点で駆虫するリスクの方が、初期の駆虫のリスクより高い。

注意! 一部の薬剤で線虫類によく効く物があるが、フィラリア感染
の恐れがある場合にフィラリアに対して効果が強すぎる為、検査して
フィラリア寄生が無い場合のみに使用するようにする。
安易な薬剤の投与は不慮の事故を招く元になる。
線虫類の分類

回虫




ギョウ虫





コウ虫






糞線虫










 

 回虫は、比較的大きく発見が易しい線虫である。感染には中間宿主
を必要とする。(哺乳類、鳥類の回虫は、直接感染するそうですが・・)
栄養障害や、幼虫の部位外寄生による内臓の損傷などがある為、
注意したい。

 ギョウ虫は、糞からの直接感染がある。ケージ内で大量発生した場合
感染個体が腸閉塞や拒食を起こす為、入荷直後のワイルド個体には
早めの駆虫と衛生管理が必要と思われる。駆虫しない場合は、糞をまめ
に除去すると良い。駆虫しなくとも個体の持つ免疫力で、寄生虫の増殖
が抑えられる為、適正で衛生的な環境で検疫飼育する事をお勧めする。

 コウ虫は、ワイルドのカメレオンの糞便中に卵が発見される事がある。
爬虫類が下痢(血便)をするなど、重篤な症状を起こす事がある。
また、爬虫類以外にも感染し(皮膚から侵入したりする)侵入部位に病
原性を現す恐れもある為に、これに寄生されている個体の管理は十分
注意して頂きたい。 
直接感染しますから、ケージ内に蔓延しないよう注意する事が大切である。

 糞線虫は線虫類の中でも比較的恐ろしい寄生虫である。
内臓や皮膚を食い破り寄生母体を殺してしまう事があると言われている。
糞検査で発見されるが、汚染された糞に触れると人間にも手が被れたり
皮膚から身体の中に侵入する恐れがある為、寄生された個体を触る時は
手袋の着用をお勧めしたい。
虫はケージ土壌の中に蔓延しますので、床材は完全に焼却処分すると良
い。
外国産寄生虫の常在地域にならない為には、手がかかるが、使用済みの
土を庭に巻いたり、花壇に混ぜたりしないようにする。

( 私は、燃えるゴミとして指定袋で処分しています )

※コウ虫、糞線虫に関しては、必ず人間に感染すると言う訳では無い。
 一般的な取り扱いについて、注意を促したいとの思いで記述しました。
条虫類 条虫の感染は中間宿主を要し、糞等からの直接感染は無いと思われる。
中間宿主となった昆虫等を食べることにより、爬虫類に感染する。
消化器官に詰まり腸閉塞や栄養障害・拒食がおこる可能性がある。
原虫類











(アメーバ類)


(べん毛虫)

駆虫は、検査の結果で検討します。ショックの少ない駆虫剤があるので
獣医さんの処方で実施ししたい。
通常特に病原性を現さないようだが、各種感染症の原因となり時に致命
的に発症があります。
糞や飲み水を介して他のカメレオンに伝染する事が知られている。

原虫類の場合、その種類も多く病原性を持つものは少ない。
また、病原性を持つ種であっても感染している量も病気になるかの目安
になる。
しかし免疫力の落ちた個体は、病原性を抑えることが出来ず、死亡する
ほど重篤な症状に陥ることもある。そこで健康な時にこそ、対処してあげ
たいものである。

アメーバ類の中にも、病原性が高いものがあり、拒食・下痢を起こし爬虫
類が衰弱してしまう場合がある。予防の意味でも感染個体は投薬治療す
る事も処置の選択肢として有効にである。

トリコモナス等のべん毛虫も下痢などの症状を起こす。飼育下での衛生
面から考えても、処置しておくともよいと思われる。
原虫類

コクシジウム
消化器官から、内臓器官にまで広がる性質の悪い寄生虫である。
内臓を食い破るおそれがあり、早期の駆除が望ましい。

病原性を直ぐに出さない事も多いが、飼育部屋全てのケージに蔓延する
可能性もあり、この寄生虫が発見化されたカメレオンについては、必ず
単独飼育して、他のカメレオンを一緒にしないことが必用。
 
コクシによる病気が現れると助からない場合が多く注意深い観察が
必要である。

駆虫は通常、一週間連続で駆虫剤を投与する。
床に降りないカメレオンの駆虫は比較的成功率が高いと言われている。
吸虫類  爬虫類において寄生での病原性は低いが、発症すると重篤な状態に陥る
事もあり予防的な駆虫は有効。感染は中間宿主を要し、ワイルド個体が感
染している事が多い。新種の吸虫もあり、なかなか駆虫が出来ない事もある
が、その場合は専門の獣医師によく相談して駆虫を行う。
線虫類

フィラリア線虫
フィラリア症は、犬でご存知のように「蚊」や「ダニ」によって伝染する。
ワイルドのカメレオンでは生息地で感染を受けている場合が多い。
本来血管内に寄生しているが、皮下や内臓と言う部位外に成虫が存在する
事も多く見られる。
大量寄生により病原性を出すと死亡率は高い。
感染を受けても全く病原性を出さない場合もあり、駆虫について意見が分か
れている。

フィラリアは血液中に生息していますが、皮下線虫として寄生しているものは
皮膚に親個体が確認される事で発見されるようです。その駆除は皮膚を切開
して摘出処置します。感染個体は血液中にフィラリアの幼体であるミクロフィラ
リアが同時に存在すると思われる為、血液検査を実施し獣医師と相談の上駆
虫を検討して下さい。駆虫剤はショックを起こす事があります。これは大量の寄
生虫が死亡する時に起きると考えられています。ショック予防剤もありますので
獣医師に相談して下さい。

摘出したフィラリアと各種駆虫剤
画像は、摘出したフィラリアと駆虫剤

寄生虫についての追記

寄生虫は、ワイルドのカメレオンには殆ど感染していると思います。検査ではかなりの数と種の
寄生虫が発見されています。ショップで寄生虫の駆除済みとして売られているカメレオンについ
ても飼育者は再検査をして自身の手で駆虫を検討した方が安心です。
駆虫には再検査を含めて一ヶ月以上かかるのが普通です。ショップでの済み個体と言うのは初
期トリートメント済みと解釈するべきです。
また、殆どのショップでは検査と駆虫は行われていないと思われます。カメレオンの場合、状態
が見て取れますので、状態の良い個体であれば買い求めになって結構だと思います。現在の流
通事情から考えても、入荷→即完売と言った人気種でもありますし、駆虫にこだわらず店主の意
見を参考にして購入される事をお勧めします。



駆虫について
ワイルドのカメレオンを入手したら、体調が気になります。立ち上げる事に先ずは全力を
尽くす訳ですが、うまく順応出来たときは嬉しいものです。
その次に考えるものは、寄生虫等による、目に見えない体調です。庭先で野生の動物
を見ているわけではないのですから、ペットとして家庭に迎え入れた以上、その個体の
状態を把握しておく事に気を配るのは当然かと思います。
飼育者の経験や勘でも、ある程度状態を理解できるのかも知れませんが、飼育環境に
重きを置く飼育者としては、環境汚染にもなりかねない新規導入個体は科学的なデータ
も欲しいものです。
とは言っても、現状で得られるデータは「糞検査」「血液検査」「レントゲン撮影」が主な
ものでしょう。しかし、それだけでも対処法を検討できるだけに、必需であると考えて良
いと思います。

レオレオ的な検疫飼育の流れからすると以下のようになります。

導入直後
・個体の観察と皮膚や四肢の異常をチェック(傷やダニ・線虫類の視認)。
・体重のチェックと比較(同程度の大きさの個体に比べて)。
・活動の様子や食欲の把握。
・初回に行う糞検査の依頼(爬虫類に経験のある医師)。
・線虫類が皮下に確認できている場合は、外科的な摘出手術。
・皮下にフィラリア等が居た場合は子虫が血液中にも存在する可能性がある為、血液
 検査も実施すると良いでしょう。

駆虫
・糞検査の結果、注意すべき寄生虫が発見された場合、効果が期待出来る薬剤を投与
 する。(投薬→再検査→駆虫されるまで継続→終了)
・特殊な寄生虫を駆除する場合、注射や肺へ直接噴霧する場合もあり、その場合は獣
 医師の手で行う。

ケア
・検疫飼育中の個体は、糞などの清掃に心がけ、低温下を避けて飼育する。
・駆虫期間中は、カメレオンも神経質になり拒食する事もあります。
・投薬中は、脱水させないよう飲水に気を配ります。

上記の内容はあくまでも例ですが、肝心なのは「診て頂ける獣医師」を見つけておく事
では無いでしょうか。薬剤の種類や量等も、医師の判断で処方するようにしましょう。
導入当初から、いきなり本飼育することも控えて、「検疫飼育」で万が一の寄生虫の蔓
延を防ぎます。
小型種の場合は、駆虫そのものよりも飼育環境を整えて体調を維持する事が重要にな
りますから、検査により体内の状態を確認し、今後の指針にすれば良いと言う場合もあ
るでしょう。小型種の駆虫はリスクが高いので、実施しないというのも手段です。これは
処方する獣医師の判断と解釈が現在ではまだ差が大きく、ケースバイケースで処置さ
れているようです。
幸いな事に、小型種は飼育ケージを小型に出来ますから、検疫飼育の状態で、本飼育
すると言った方法をとれば、仮に感染症を持っていたとしても他の個体に感染させる可
能性は低く出来ます。飼育者の管理一つでリスクが低くなる訳ですから、ぜひ考慮され
て下さい。

検疫飼育にしろ、駆虫にしろ手間と費用がかかる事は承知しておられると思いますが、
保護動物でもあるカメレオンを飼育しているのですから、ケアに向ける費用と手間も少
しかけてみませんか?
検査に対して、気後れする気持ちも理解できますが、犬や猫飼育と同じ考え方で、実践
すると思えば何のことは無いでしょう。

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